階段

公共施設、交通機関で上下に移動する手段として主に3つあります。階段、エレベータ、エスカレータです。ただし、障害者のエスカレータ利用は積極的に奨めていません。理由は危険度が高い為です。特に視覚障害者の場合、上りまたは下りの方向を判断が難しいためです。(最近は音声で案内している場合もあります) 点字ブロックはエスカレータには誘導しないように敷設されています。

 

階段は視覚障害者には有効な昇降手段です。ただし、ガイドが同行する場合はその限りではありません。

 

階段の蹴上げ つまり一段の高さは約16cm、踏み面 つまり奥行きは約30cmです。踏み面の手前5cmには全長にわたって識別できるように色を変化させ表示します。実際には、この部分が滑り止めの処置がされている場合がほとんどです。

 

階段の両側には壁または立ち上がりを設けます。これは視覚障害者が白杖で確認できるようにする為です。

 

高低差3m以内ごとに踊り場を設けます。概ね15段から20段ごとで、踊り場の長さは1.2m以上です。手すりは踊り場の部分も連続しています。

 

階段の両側には手すりが設けられます。最近では2段の手すりが普及しています。手すりには上部、下部に点字で行き先の説明が取り付けられています。階段幅が4m以上の場合は、中間部に手すりを設けます。鉄道の駅では、これを上りと下りの分離の為に利用しています。

 

階段の上部と下部には点字ブロックが敷設されています。これについては点字ブロックで詳しく説明します。

 

階段下のブロック例